坐骨神経痛〜様々な痛みへの対処法〜
太ももから足にかけて、しびれや痛みが慢性的に続くと、一般の人でも坐骨神経痛ではないかと思うぐらいに名前が知られているのが坐骨神経痛です。
しかし、その痛みの原因を聞かれても、はっきりとした答えが返ってこないのも坐骨神経痛です。
腰痛症には、腰痛のほかに下肢痛をともなうものと、ともなわないものがあります。
前者の腰痛にともなう下肢痛の多くは、一般に坐骨神経痛と呼ばれるもので、その原因疾患として若年から中年にかけては腰椎椎間板ヘルニア、中年から高齢にかけては腰部脊柱管狭窄症が多くなります。
いずれにもまず整形外科で診察を受け、治療方針を立ててもらうのが原則ですが、むしろ多くみられる軽症例や急性期を過ぎた例では、日常生活動作や姿勢の注意、運動療法やストレッチなど、治療することが重要となります。
さらに腰痛症と同様に坐骨神経痛では、いったん軽快しても再発する傾向があり、これを予防することが重要となります。
そのためにはいろいろなタイプの坐骨神経痛の特徴をよく理解し、医師の指導のもとで自己管理をすることが大切です。
このサイトでは、坐骨神経痛の原因と痛みのあらわれ方を整理し、病気のメカニズムと治療法が理解しやすいように解説しています。
特に、軽症の坐骨神経痛については、患者さん自身が判断して坐骨神経痛の原因を知り、日常生活で自己管理する方法を紹介しています。
坐骨神経痛は病名ではなく症状の総称
おしりから足にかけて、慢性的にしびれや痛みが続くと、「坐骨神経痛」という名前が浮かんできます。
しかし、坐骨神経痛は病名ではなく、下肢にあらわれる症状の総称です。
足のしびれや痛みが続くとき
40歳、50歳を過ぎて中高年になると、体を支えている骨や関節、筋肉、靭帯が衰えるために、腰痛を慢性的に訴える人が増えます。
また、ぎっくり腰になり激痛におそわれることもあります。
日本人の約80%が、生涯のうち必ず一度は腰痛に悩まされる、という統計があるほどです。
腰痛だけではなく、おしりや太もも、足などの下肢にしびれや痛みが続き、ひどい場合は失禁したり、間欠跛行といって、痛みのために歩けなくなる人もいます。
若い人でも、無理な姿勢や激しい運動などが原因で腰痛になり、太ももや足などにしびれや痛みを感じることがあります。
一般的に、このような症状が起こると「坐骨神経痛」といっています。
しかし、坐骨神経痛は、正しい病名ではありません。
おしりから太ももの後ろ、ひざ下の外側、すね、ふくらはぎ、足先に向かっている坐骨神経がよく知られていることから、おしりや足にしびれ、痛みの症状が続くと「坐骨神経痛」と呼ぶことが習慣となっているのです。
つまり坐骨神経痛は、病名ではなく、症状の総称なのです。